Pax sevenの「マーダーミステリーをはじめる前の5つのお約束」について

【まえおき】

暑かったり寒かったり情緒不安定な気温に苛立ちつつ連休を惜しみ次の連休が随分先である現実を見て意気消沈しながらも何だかんだであれこれ予定があってワクワクしたりする今日この頃いかがお過ごしでしょうか?

サワディーカップ、パクチーです

さて、今日はPax sevenの公演をはじめる前に皆さんとお約束させていただいている

「マーダーミステリーをはじめる前の5つのお約束」

について話そうかと思いまする

「マーダーミステリーをはじめる前の5つのお約束」とは?

こちらは私が公演をはじめる前に皆さんと堅く契らせていただくもので、まぁマーダーミステリーを楽しむために全員が共通認識として持っておいてもらいたいお約束事でございます

マーダーミステリーをやったことがある人にとっては耳にタコが出来てもはや耳がふさがってしまうレベルに聞きなじんだ内容なんですけどね

その5つとは

  • メタ発言はお控えください
  • ハンドアウトは直接相手に見せてはいけません。またそのまま読み上げる行為、書いてあるという発言も禁止
  • 他人を罵倒したりしない
  • 全員で物語を楽しみましょう
  • ネタバレに注意しましょう

の5つ。

ね。

マーダーミステリーを何回も遊んでいる人からすると「わかってますわよ」という感じかもしれませんが、わかっていても普通にやっちゃう人もいるし、そもそも今日がマーダーミステリーはじめて!という人もいるかもしれない。さらにいうとマーダーミステリーを遊んだことがあるけど、そんなこと聞いたことないって人もいる可能性があるんですよ。

メタ発言や台本書いてある発言は他のプレイヤーの体験価値を下げてしまう恐れがあるため、GMとしてちゃんとそこは注意しておかなければならないのです。

とはいえ、このあたりをクドクドクドクドと毎回説明してたら耳にシャッターが下りてしまうので、

「最初に5つのお約束をさせてください。・・・の前にマーダーミステリーを遊ぶのがはじめて、もしくは2~3回、まだまだちょっと不安があるという人~??」

と参加者の反応を見て、全員がある程度の経験がありそうだと判断したら、思い出してもらう程度でさらっと流し、もし不安な方がいたら、なぜこの約束が必要かをお時間いただいて説明してるというわけでございます。

まぁベテランさんはイライラせず先輩として「俺がしっかりフォローするやで」くらいの気持ちで我慢して聞いてほしい所存。

では、せっかくなので普段はそこまで深く詳細に説明しないそれぞれのお約束の意味を一つずつ解説していきましょう

【メタ発言はお控えください】

まずマーダーミステリーにおけるメタ発言とは?ということなんですが、
まずメタとは、「高い次元の」「超越した」みたいな意味があります。
つまりメタ発言とは「別次元、物語上に存在しない情報の発言」的な解釈でよいかと。

もっというと「物語の登場人物が知りえない情報を元にした発言」って感じかな

例で言うと

・あの人はHOを読むのに時間がかかっていたから犯人では?
 ⇒物語の登場人物はHOなんて知らないよね

・読込中にGMに何回も質問していたから犯人では?
 ⇒物語の登場人物にはGM見えてないよね

・あの人は嘘つくとき瞬きの回数が異常です
 ⇒物語の登場自分物にその癖は無いよね

みたいな感じです。

なぜ、このようなメタ発言がNGなのかというと、マーダーミステリーは物語の登場人物となり登場人物の目線で議論、推理を楽しむゲーム。

登場人物が知りえないメタ情報やプレイヤーの言動を推理材料にすると物語への没入感や体験感が損なわれる可能性があるからです。

全然気にしないよって人もいるかもしれませんが、後述するようにマーダーミステリーは全員で遊ぶゲームなので誰かが不満になるような言動は避けるのがマナーとされていますのでここは注意しましょう。

ここで、「メタ推理」についても触れておきましょう

メタ発言とメタ推理は似て非なるものでして、メタ発言はそのとおりメタな発言なわけですが、メタ推理ってそれぞれ皆さんが過去に経験してきたことから思いついてしまうものなんですね。

メタ推理しないでといわれでも頭にうかんでくるのを止める事は出来ない。。。

なので、メタ推理はしょうがないんだけど、その思いついたメタ推理をそのまま口に出すことはやめてね、という話。
思いついたメタ推理が物語の登場人物も思いつき得るものだった場合は登場人物の言葉に置き換えてしゃべるのは全然ありだと思ってます。

例えば、設定が現代の物語で、普通にテレビとかを見ていてもおかしくない設定だった場合で、事件現場が金〇一の事件簿にありそうなシーンだった場合は「これは金田〇にありそうなシーンだな・・・この辺りが怪しそうだ」とかいうのはまぁアリかなって私は思ってます。
が、これまた人によっては「メタやんけ!」となるので控えた方がいいかな。ぶっちゃけこの発言に意味ないし・・・。

ここでちょっと難しい例をあげておきましょう

「さっきの質問に答えるのに詰まっていたから犯人では?」

これはプレイヤーに依存する部分なので、メタでは??となると思うんですが、見方を変えれば、物語上の登場人物も同じシチュエーションだと言葉に詰まることもあるだろうな~って考えたらメタとも言い難かったり・・・

とはいえ、この点をあまりにも執拗に攻め過ぎると、結局プレイヤーの問題として透けて見えてしまう部分があるのであまり積極的にそこを詰めるのもいかがなものか?とも思います。その場の空気を読みましょう。むずかしいよね~。

このような例で疑われたくない場合は、都合の悪い事はHO読み込み時や休憩中などにしっかりと嘘を考えておくことも必要。むしろ読込の時間は嘘を考える時間だよね。

ちなみに演技でわざと疑わせているという場合もあるよね。
まぁ登場人物の設定上「絶対にそんなことこの子はせんやろ!」といった演技をしてしまうと、ゲーム終了後に他の皆さんに総ツッコミされる危険もあるので注意かしら?
(プレイヤーのキャラクター解釈は自由なので、、、とこの話になると長くなるのでスキップします。)

ハンドアウトは直接相手に見せてはいけません。またそのまま読み上げる行為、書いてあるという発言も禁止

これはマナーというか、もう絶対に守ってもらいたい事項

マーダーミステリーは会話することで事件の真相を追求していくゲーム。

どれが真実でどれが嘘かを見極めるのも楽しみの一つ。

それが、「自分犯人じゃないよ!だってどこにも犯人って書いてないもん!」って言ってハンドアウトを見せられても興ざめです。台無しです。極刑です。ゲーム破綻です。絶対にやめましょう。

あと、これは意外と難しいんですけど、質問された時にハンドアウトを確認しながら喋るのもやめましょう。見ながら喋ると相手に「あ、そう書いてあるんだな・・・」って思われちゃいます。これも興ざめです。こういう時は「思い出しますね」と前置きをして確認してからハンドアウトを閉じてちゃんとキャラの言葉に置き換えてしゃべるようにするとGoodですね。

「書いてある」って言えないから、書いてある事を察してほしいがためにわざと読みながら喋るのもやめておいたほうがいいでしょう。ヒドイ場合はもう遊んでもらえなくなっちゃうかもですよ。

といっても、読みながら喋っちゃうのは慣れないうちは仕方ないし、切羽詰まった状態だとついしてしまいがちなので、周りも少しだけ寛容に・・・。喧嘩しないでね。

ハンドアウトを丸暗記できる人なんて一部の人だけなので覚える必要はなくて、都度確認するのは全然OK!焦らずにプレイしましょう。

【他人を罵倒したりしない】

マーダーミステリーは議論をするゲームで、互いに秘密を持っているのが一般的。そして意見が食い違う事もしばしば。つい議論に熱くなってしまうこともあるかもしれません。

ただ、そんな時でも熱くなりすぎて他プレイヤーに罵声を浴びせたり攻撃しないようにしましょう。

過去にオンライン作品で議論中にケンカになり、相手が起こってログアウトしてゲーム進行ができなくなったという話も聞いたことがあります。

私自身もプレイ中に「もうお前はしゃべらなくていいよ」とRPではなく普通に言われた経験があります。自分はその時自分にとって必要な事を喋っていたし、その話題が相手にとって不都合なのは理解していたけれど、その場合はきちんと「議論」で言ってもらいたかったですね~。だって議論するゲームで黙ってろって・・・こちとら金払って参加しとんじゃい!なんでアナタに黙らせられなきゃならないのん?ってなりますわな。協調性のない人はマーダーミステリー向いてないと思うよ。

とはいえ、喋りすぎるのも問題で、喋りたい人が喋れないってこともあるので注意が必要かな。その点は自戒の念もこめて・・・

ちなみにシナリオによっては粗暴なキャラクター設定もあったりするので、そのRPをする場合はRPの範疇でRPとわかるようにやらないと相手が不快に感じちゃうかもしれないのでこれも注意が必要だね。
過去にゲスい役を活き活きとやってたら、「パクチーはゲスい人」と思われてたことがあったり・・・w

【全員で物語を楽しみましょう】

この約束をする意味が一番大きいです。

マーダーミステリーは物語の登場人物をそれぞれのプレイヤーが分担して最終的に一つの物語が完成する仕組み。誰かひとりでも欠けてしまうと物語が成立しなくなってしまいます。中にはバッファキャラなんてのもありますが、基本的には物語が始まった時点でそのキャラは必要な存在です

誰かひとりがゲームを放棄したらもう破綻してしまいます。

犯人役が「自分がやった」とゲーム開始直後に言ってしまったら・・・もう終わりですよね。犯人以外でも同じ。それぞれにミッションや秘密を持っているのがマーダーミステリーであり、その秘密は物語にいろいろ絡んでいるものです。それらを少しずつ解明していくことが楽しみの一つなのにそれが放棄されてしまったら他全員の楽しみが奪われることになるので注意しましょう。

というわけで、「全員で楽しむ」という意識は絶対に忘れてほしくなくて、たとえ自分のミッション達成が難しくなったとしても、物語全体として楽しむつもりで最後まで遊んでほしいと思ってます。

しかしマーダーミステリーははじめるまでどんなゲームかわからないもので、いざ始めてみると「あ、このシナリオ、ノットフォーミーだわ・・・」となってしまうこともあるかもしれません。
しかし、自分がプレイを放棄してしまうと、他の人も楽しめなくなっちゃいますので、どうにか自分が楽しめる要素を探すように努めていただけると幸いです。どうしてもそれが辛い場合は、すぐにGMに相談しましょう。

あと、ゲームの放棄ではなく、担当キャラの設定を無視して自分の好き勝手にプレイするのも本来の物語の体験感を損なう恐れがあるので注意が必要ですね。マーダーミステリーはシナリオがあって、登場人物には役割があります。その域を超えたプレイは不満につながる恐れがあります。

基本的にはそれぞれのキャラクターのミッションや行動指針に準じて行動をすれば楽しめるように作られているはずなので、そこは従った方が無難ですよ。あまり個を出し過ぎるのは嫌われちゃうかも。

【ネタバレに注意しましょう】

マーダーミステリーは1度しか遊べないゲームなので、ネタバレには十分配慮しましょう。

「犯人は誰でした」は当然のことながらNGだけど、そのほかにもゲームのギミックや大謎なども注意ですね。「物語の途中から場面転換があってドキドキした!」なんてのもネタバレですね。それを知ってしまったらそのドキドキ、味わえなくなっちゃう・・・

まぁこの約束は最初ではなく終わった後にもしますけど、最初に言うことで「一度しか体験できない物語をこれからするんだ」という意識になってもらう意味もこめて最初にお約束させていただいてます。

【最後に】

そんなこんなで今日は5つのお約束についてお話しました。

「なんやマーダーミステリーはいろいろ決まり事があってめんどくさいな」

って思う方もいるかもしれませんが、それらの約束やマナーを守ってでも体験する価値のあるゲームだと考えてます。

なので、もしこの約束を守れないという人は私の公演、来ていただかなくて結構でございまする。

みんなで楽しく物語を追体験したい人は是非ご依頼お待ちしております!

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